クローズドエンドファンド(Closed-End Fund) とは、あらかじめ決められた口数の受益証券を発行し、その後は証券取引所で市場価格で売買されるタイプの投資ファンドです。
オープンエンドファンドとの違い
| 項目 |
クローズドエンドファンド |
オープンエンドファンド |
| 発行口数 |
固定(追加発行なし) |
変動(随時設定・解約可能) |
| 売買方法 |
証券取引所で売買 |
運用会社に直接申し込み |
| 価格決定 |
市場の需給で決まる |
基準価額(NAV)で取引 |
| 価格とNAVの関係 |
乖離することがある |
常にNAVで取引 |
| 流動性 |
市場の流動性に依存 |
運用会社が解約に応じる |
ディスカウントとプレミアム
クローズドエンドファンドの大きな特徴は、市場価格と純資産価値(NAV)が乖離することです。
| 状態 |
説明 |
計算式 |
| ディスカウント |
市場価格がNAVより低い |
(市場価格 - NAV) / NAV × 100 < 0 |
| プレミアム |
市場価格がNAVより高い |
(市場価格 - NAV) / NAV × 100 > 0 |
| パー |
市場価格とNAVが一致 |
乖離率 = 0% |
例:
NAV = 1,000円、市場価格 = 900円の場合
乖離率 = (900 - 1,000) / 1,000 × 100 = -10%(10%ディスカウント)
クローズドエンドファンドのメリット
| メリット |
説明 |
| ディスカウントで購入可能 |
NAVより安く買えるチャンスがある |
| 安定した運用 |
解約による資金流出がなく長期運用が可能 |
| レバレッジの活用 |
借入を使って利回りを高められる |
| リアルタイム売買 |
取引時間中いつでも売買可能 |
クローズドエンドファンドのデメリット
| デメリット |
説明 |
| ディスカウントの拡大 |
NAVとの乖離が広がる可能性 |
| 流動性リスク |
取引量が少ない銘柄もある |
| レバレッジリスク |
借入を使っている場合、損失も拡大する |
| 手数料 |
信託報酬に加え売買手数料がかかる |
代表的な活用場面
| 分野 |
説明 |
| 債券投資 |
高利回り債券に投資するクローズドエンドファンドが人気 |
| 新興国投資 |
流動性の低い新興国資産への投資に適する |
| インフラ投資 |
長期保有が前提のインフラ資産に適する |
Welvioでの活用
Welvioでクローズドエンドファンドを保有している場合、市場価格とNAVの乖離率を意識しながら資産管理を行ってください。ディスカウントの大きいファンドは割安に購入できるチャンスとなる場合があります。