コンタンゴ(Contango、順ざや) とは、先物価格が現物(スポット)価格よりも高い状態を指します。満期が遠い先物ほど価格が高くなる「右肩上がり」のカーブを描きます。
コンタンゴの基本
価格の関係:
スポット価格 < 期近先物 < 期先先物
例(原油):
スポット: $70/バレル
1ヶ月先物: $71
3ヶ月先物: $73
6ヶ月先物: $76
→ 満期が遠いほど価格が高い
→ これがコンタンゴ(順ざや)
コンタンゴが生じる理由
| 理由 |
説明 |
| 保管コスト |
現物の保管にかかる費用 |
| 保険料 |
現物保有のリスクコスト |
| 金利(資金コスト) |
現物購入資金の機会費用 |
| 便益利回り |
現物保有の利便性が低い場合 |
コンタンゴとバックワーデーション
| 項目 |
コンタンゴ |
バックワーデーション |
| 先物 vs スポット |
先物 > スポット |
先物 < スポット |
| 別名 |
順ざや |
逆ざや |
| 通常の状態 |
多くの商品で通常 |
供給不安時に発生 |
| カーブの形 |
右肩上がり |
右肩下がり |
ロールコストとETF
コモディティETFのロールコスト:
先物ベースのETFは先物の乗り換え(ロール)が必要:
期近先物を売却 → 期先先物を購入
コンタンゴの場合:
安い期近を売る → 高い期先を買う
→ 乗り換えのたびにコスト発生
例:
期近: $70で売却
期先: $73で購入
ロールコスト: $3(約4.3%)
→ コンタンゴが続くとETFのリターンが
スポット価格の上昇を下回る
コンタンゴの投資への影響
| 商品 |
影響 |
| 原油ETF |
ロールコストでリターンが目減り |
| 金ETF |
現物保有型ならロールコストなし |
| VIX先物 |
通常コンタンゴ→VIX ETFは長期で下落 |
| 農産物ETF |
ロールコストの影響あり |
VIX先物とコンタンゴ
VIX先物は通常コンタンゴ:
現在のVIX: 15
1ヶ月先物: 17
2ヶ月先物: 19
→ 平時はVIX先物がスポットより高い
→ VIXロング型ETFは長期で減価
逆に:
VIXショート型ETF(インバース)は
コンタンゴの恩恵を受ける
→ ただし急騰時の損失リスクは甚大
コンタンゴへの対策
| 対策 |
説明 |
| 現物保有型ETF |
金や銀は現物保有型を選ぶ |
| 短期保有 |
コモディティETFは長期保有に不向き |
| カーブの確認 |
コンタンゴの大きさを事前確認 |
| 個別株投資 |
コモディティ関連の個別株に投資 |
コンタンゴの注意点
| 注意点 |
説明 |
| 長期投資の敵 |
コンタンゴは長期保有コストを増大 |
| ETFの構造理解 |
先物ベースか現物保有かを確認 |
| 市場環境で変化 |
コンタンゴとバックワーデーションは入れ替わる |
| スポット≠先物 |
スポット価格の予測と先物投資のリターンは異なる |
Welvioでの活用
Welvioでコモディティ関連ETFの特性を確認し、コンタンゴによるロールコストの影響を理解した上で投資判断できます。