限月(げんげつ / Contract Month) とは、先物取引やオプション取引において、契約が満期を迎える月のことです。「○月限(ぎり)」と表記し、取引の期限と最終決済日を決定する重要な概念です。
限月の基本
例: 日経225先物
「2026年6月限(ろくがつぎり)」
→ 2026年6月の第2金曜日が最終決済日
→ それまでに反対売買するか、決済日に差金決済
同時に複数の限月が取引されている:
3月限、6月限、9月限、12月限...
→ 投資家は自分の投資期間に合った限月を選ぶ
日経225先物の限月
| 種類 |
限月 |
説明 |
| 通常(ラージ) |
3月、6月、9月、12月 |
四半期ごと、直近の複数限月 |
| ミニ |
毎月 |
直近の月を含む複数限月 |
| マイクロ |
毎月 |
ミニの1/10サイズ |
限月の取引サイクル
例: 2026年6月限の場合
取引開始: 約1年半前から取引可能
↓
取引期間: 売買が活発に行われる
↓
SQ算出日: 2026年6月第2金曜日
↓
最終決済: SQ値で差金決済
SQ(Special Quotation)との関係
| 項目 |
説明 |
| SQとは |
特別清算指数。限月の最終決済価格 |
| 算出日 |
各限月の第2金曜日 |
| 算出方法 |
SQ日の各構成銘柄の始値から算出 |
| メジャーSQ |
3月、6月、9月、12月の四半期SQ |
| マイナーSQ |
メジャーSQ以外の月 |
SQ日の流れ:
1. SQ日の寄付きで各構成銘柄の始値を確定
2. 始値からSQ値を算出
3. SQ値で先物・オプションの最終決済
4. ポジションが清算される
SQ日は出来高が急増し、株価が大きく動くことがある
期近と期先
| 用語 |
説明 |
| 期近(きぢか) |
最も満期が近い限月。流動性が最も高い |
| 期先(きさき) |
満期が遠い限月。流動性は低め |
| 中心限月 |
最も取引が活発な限月(通常は期近) |
ロールオーバー
ロールオーバーとは:
期近の限月が満期に近づいた時に、
期先の限月にポジションを乗り換えること
例:
6月限の買いポジションを保有
→ 6月のSQ前に6月限を売却
→ 同時に9月限を購入
→ ポジションを維持したまま限月を延長
ロールオーバーのタイミング:
通常、SQ日の1〜2週間前に行われる
→ この時期に期近と期先の価格差が変動
限月間の価格差(スプレッド)
| 状態 |
説明 |
| コンタンゴ |
期先 > 期近(通常の状態) |
| バックワーデーション |
期先 < 期近(逆ザヤ) |
コンタンゴの例:
6月限: 38,000円
9月限: 38,200円(+200円)
→ 期先が高い = 保有コスト(金利等)が反映
バックワーデーションの例:
6月限: 38,000円
9月限: 37,800円(-200円)
→ 期先が安い = 先行き不透明感・配当落ちの影響等
オプション取引の限月
| 項目 |
説明 |
| 日経225オプション |
毎月の限月+四半期限月 |
| 個別株オプション |
限定的な限月 |
| 週次オプション |
毎週満期を迎える短期オプション |
限月選びのポイント
| ポイント |
説明 |
| 投資期間 |
保有予定期間に合った限月を選ぶ |
| 流動性 |
期近の方がスプレッドが狭く取引しやすい |
| ロールコスト |
長期保有なら限月乗り換えコストを考慮 |
| SQ日の影響 |
SQ前後は価格変動が大きい |
| イベント |
決算・政策発表を跨ぐかどうか |
限月に関する注意点
| 注意点 |
説明 |
| 満期の把握 |
いつSQを迎えるか必ず確認 |
| 強制決済 |
満期にポジションを持っているとSQ値で決済 |
| 流動性低下 |
SQ直前は期近の流動性が急変する場合あり |
| ロールの判断 |
ポジション継続か決済かを事前に計画 |
Welvioでの活用
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