事業売却(Divestiture、ダイベスチャー) とは、企業が保有する事業部門、子会社、または資産を他社に売却することです。「選択と集中」の一環として実施され、経営資源をコア事業に集中させます。
事業売却の目的
| 目的 |
説明 |
| コア事業への集中 |
非中核事業を手放して経営資源を集中 |
| 財務改善 |
売却資金で負債返済 |
| 収益性向上 |
低収益事業を手放しROEを改善 |
| 規制対応 |
独禁法対応で事業売却が求められる場合 |
| シナジー欠如 |
相乗効果のない事業を売却 |
事業売却の形態
| 形態 |
説明 |
| 事業譲渡 |
事業部門を他社に売却 |
| 子会社売却 |
子会社の株式を売却 |
| 資産売却 |
不動産、設備などの売却 |
| スピンオフ |
株主に新会社株を配布 |
| カーブアウト |
事業を切り出してIPO |
投資家にとっての事業売却
ポジティブな評価:
・「選択と集中」で収益性向上
・売却資金で自社株買い・配当増
・低収益事業がなくなりROE改善
・コングロマリットディスカウント解消
ネガティブな評価:
・事業縮小、成長機会の喪失
・売却価格が安すぎる場合
・リストラの前兆
・経営の失敗を認めたとも解釈
事業売却の成功例
| 企業 |
売却事業 |
結果 |
| 日立 |
多数のグループ企業 |
コア事業に集中し株価大幅上昇 |
| パナソニック |
非中核事業 |
経営効率改善 |
| GE |
金融事業 |
製造業への回帰 |
事業売却時の投資判断
| チェックポイント |
内容 |
| 売却価格の妥当性 |
適正価格か安値売却か |
| 売却資金の使途 |
負債返済、自社株買い、投資 |
| 残る事業の競争力 |
コア事業の成長性 |
| 売却理由 |
戦略的か、資金繰りのためか |
事業売却の注意点
| 注意点 |
説明 |
| 税務影響 |
売却益に対する課税 |
| 従業員への影響 |
雇用の継続性 |
| シナジー喪失 |
事業間の相乗効果の消失 |
| 取引先への影響 |
取引関係の変化 |
Welvioでの活用
Welvioで保有銘柄に事業売却のニュースが出た際、売却の目的や資金の使途を確認し、企業価値への影響を投資判断の材料にできます。