経済指標(Economic Indicators) とは、経済の現状や将来の動向を把握するために政府・中央銀行・調査機関が定期的に発表する統計データです。投資家・アナリスト・政策立案者が経済状況を評価し、投資戦略や政策の策定に活用します。
経済指標の3分類
| 分類 |
意味 |
例 |
| 先行指標 |
景気に先行して動く |
PMI、受注件数、求人数 |
| 同行指標 |
景気と同時に動く |
鉱工業生産、小売売上高 |
| 遅行指標 |
景気に遅れて動く |
失業率、企業倒産件数 |
主要な経済指標一覧
成長・生産関連
| 指標 |
発表頻度 |
内容 |
| GDP(国内総生産) |
四半期 |
経済全体の規模・成長率 |
| 鉱工業生産指数 |
月次 |
製造業の生産活動 |
| 小売売上高 |
月次 |
個人消費の動向 |
| 設備稼働率 |
月次 |
製造業の稼働状況 |
雇用関連
| 指標 |
発表頻度 |
内容 |
| 非農業部門雇用者数(米) |
月次 |
米雇用市場の強さ |
| 失業率 |
月次 |
労働市場の健全性 |
| 有効求人倍率(日本) |
月次 |
求人数÷求職者数 |
| ADP雇用報告(米) |
月次 |
民間雇用の先行指標 |
物価関連
| 指標 |
発表頻度 |
内容 |
| CPI(消費者物価指数) |
月次 |
消費者が直面する物価 |
| PPI(生産者物価指数) |
月次 |
企業が直面する物価 |
| PCEデフレーター(米) |
月次 |
FRBが重視する物価指標 |
| 日銀短観 |
四半期 |
企業の景況感調査 |
景況感・PMI関連
| 指標 |
発表頻度 |
内容 |
| PMI(購買担当者指数) |
月次 |
50超が拡大、50未満が縮小 |
| ISM製造業景況感(米) |
月次 |
米製造業の先行指標 |
| ISM非製造業(米) |
月次 |
米サービス業の景況感 |
| 消費者信頼感指数 |
月次 |
消費者の景気見通し |
経済指標の読み方
市場への影響の考え方:
結果 > 予想(強い経済指標):
→ 景気好調 = 株高・通貨高
→ ただし利上げ懸念から債券安
→ 「良いニュースが悪いニュース」の場合も
結果 < 予想(弱い経済指標):
→ 景気減速 = 株安・通貨安
→ 利下げ期待から債券高
→ 「悪いニュースが良いニュース」の場合も
ポイント:
絶対値より「予想との乖離」が重要
→ 予想通りなら市場は動きにくい
→ サプライズがあると市場が大きく動く
日本の主要経済指標の発表スケジュール
毎月の主要な指標発表:
月初:
・日銀短観(四半期)
・PMI(購買担当者指数)
月中:
・消費者物価指数(CPI)
・貿易統計
月末:
・鉱工業生産指数
・有効求人倍率
・失業率
・日銀金融政策決定会合(年8回)
経済指標と投資判断
| 局面 |
特徴 |
有利な資産 |
| 景気拡大(好景気) |
成長・雇用好調・インフレ圧力 |
株式・コモディティ |
| 景気減速 |
成長鈍化・雇用軟化 |
債券・ディフェンシブ株 |
| 景気後退(リセッション) |
マイナス成長・失業増加 |
国債・金・現金 |
| 景気底打ち |
指標が最悪を脱する |
景気敏感株・小型株 |
Welvioでの活用
Welvioで主要経済指標の動向を把握し、マクロ経済環境を踏まえた投資戦略・アセットアロケーションの判断に活用できます。