エンゲージメント(Engagement) とは、投資家が投資先企業の経営陣と 建設的な対話 を行い、企業価値の向上や経営改善を促す活動のことです。
エンゲージメントの種類
| 種類 |
説明 |
| 個別エンゲージメント |
投資家が直接企業と1対1で対話 |
| 協働エンゲージメント |
複数の投資家が共同で企業に働きかけ |
| 書簡・公開提案 |
公開書簡や株主提案を通じた働きかけ |
| 議決権行使 |
株主総会での議決権行使を通じた意思表示 |
エンゲージメントの主なテーマ
| テーマ |
具体例 |
| ガバナンス |
取締役会の構成、役員報酬、後継者計画 |
| 資本効率 |
政策保有株式の削減、自社株買い、配当方針 |
| 環境(E) |
気候変動対応、CO2削減目標、情報開示 |
| 社会(S) |
人的資本、サプライチェーン管理、多様性 |
| 事業戦略 |
中期経営計画、事業ポートフォリオの見直し |
エンゲージメントのプロセス
1. 課題の特定
↓ ESG評価、財務分析から課題を洗い出し
2. 優先順位付け
↓ 企業価値への影響度で優先度を決定
3. 対話の実施
↓ 経営陣・IR部門との面談
4. 進捗のモニタリング
↓ 改善状況の継続的な追跡
5. エスカレーション
↓ 改善が見られない場合の対応強化
6. 議決権行使への反映
スチュワードシップ・コードとの関係
日本版スチュワードシップ・コード(2014年策定、2020年再改訂)は、機関投資家に対し 建設的な対話 を求めています。
| 原則 |
内容 |
| 原則1 |
責任ある機関投資家としての方針の策定・公表 |
| 原則3 |
投資先企業の状況の的確な把握 |
| 原則4 |
建設的な対話を通じた認識の共有と問題改善 |
| 原則5 |
議決権行使の方針と行使結果の公表 |
エンゲージメントの効果
- 企業価値の向上: 経営改善による中長期的な株価上昇
- リスクの低減: ESGリスクの早期対処
- 市場全体の質の向上: コーポレートガバナンスの底上げ
- 情報の非対称性の縮小: 投資家と企業の理解促進
アクティビズムとの違い
| 項目 |
エンゲージメント |
アクティビズム |
| 姿勢 |
協調的 |
対立的な場合がある |
| 手法 |
非公開の対話が中心 |
公開書簡、委任状争奪戦も |
| 期間 |
中長期的 |
短〜中期的 |
| 目的 |
企業価値の持続的向上 |
株価の引き上げ |
Welvioでの活用
Welvioで投資先企業のガバナンス情報やESG評価を確認し、エンゲージメントの動向を投資判断に活用できます。