ゴールデンパラシュート(Golden Parachute) とは、企業買収などで経営陣が退任させられる場合に、巨額の退職金や補償金を支払う契約です。買収コストを引き上げて買収を抑止する効果と、経営陣の保身という両面があります。
ゴールデンパラシュートの仕組み
事前に経営陣と契約:
「買収により退任する場合、
年収の3〜5倍の退職金を支給」
効果:
買収者は経営陣への退職金分も負担
→ 買収コストが増加
→ 買収意欲を減退させる
ゴールデンパラシュートの内容
| 項目 |
内容 |
| 退職金 |
年収の3〜5年分 |
| ストックオプション |
未行使分の即時行使 |
| 健康保険 |
退職後も一定期間継続 |
| 年金 |
退職金の加算 |
| コンサルティング契約 |
退任後の顧問契約 |
ゴールデンパラシュートのメリット
| メリット |
説明 |
| 買収抑止 |
買収コストの引き上げ |
| 人材確保 |
優秀な経営者の確保・維持 |
| 冷静な判断 |
経営陣が自身の処遇を気にせず判断 |
ゴールデンパラシュートのデメリット
| デメリット |
説明 |
| 経営陣の保身 |
株主利益より自身の保身 |
| 高額報酬 |
退職金が過大になる恐れ |
| 株主の反発 |
ガバナンスの問題 |
| 防衛効果は限定的 |
大型買収では効果が薄い |
投資家への影響
ゴールデンパラシュートがある企業:
ポジティブ面:
・買収コスト引き上げで安易な買収を防止
・経営陣が冷静に判断できる
ネガティブ面:
・経営陣への高額報酬が企業価値を毀損
・株主の利益が軽視される可能性
・企業ガバナンスの問題
日本の状況
日本では米国ほど一般的ではない
ただし、以下の動きがある:
・役員退職慰労金制度(日本版)
・買収防衛策の一環として導入
・株主総会での議決が必要な場合も
近年の傾向:
・ガバナンス強化で過剰な退職金に批判
・機関投資家が反対票を投じるケースも
他の「パラシュート」
| 名称 |
対象 |
| ゴールデンパラシュート |
経営陣(CEO、CFOなど) |
| シルバーパラシュート |
中間管理職 |
| ティンパラシュート |
一般従業員 |
Welvioでの活用
Welvioで保有銘柄のコーポレートガバナンス情報を確認し、経営陣の報酬体系や買収防衛策の内容を投資判断の材料にできます。