売上総利益率(Gross Profit Margin、グロスマージン) とは、売上高に対する売上総利益(粗利)の割合を示す収益性指標です。企業が商品・サービスからどれだけ利益を生み出せるかを表します。
売上総利益率の計算式
売上総利益率 = 売上総利益 ÷ 売上高 × 100
売上総利益(粗利)= 売上高 - 売上原価
例:
売上高 1,000万円、売上原価 600万円
売上総利益 = 1,000 - 600 = 400万円
売上総利益率 = 400 ÷ 1,000 × 100 = 40%
売上総利益率の目安
| 業種 |
一般的な水準 |
| 小売業 |
20〜30% |
| 製造業 |
30〜40% |
| ソフトウェア |
70〜90% |
| 飲食業 |
60〜70% |
| 建設業 |
15〜25% |
売上総利益率が示すもの
| 高い粗利率 |
意味 |
| 価格支配力 |
高価格でも売れる |
| ブランド力 |
差別化された商品 |
| 付加価値 |
独自技術・サービス |
| 競争優位性 |
模倣困難な強み |
| 低い粗利率 |
意味 |
| 価格競争 |
値下げ圧力が強い |
| コモディティ化 |
差別化が困難 |
| 原価高 |
コスト構造に問題 |
損益計算書での位置づけ
売上高 1,000万円
- 売上原価 -600万円
─────────────────────
売上総利益 400万円(粗利率40%)
- 販管費 -250万円
─────────────────────
営業利益 150万円(営業利益率15%)
- 営業外損益 -10万円
─────────────────────
経常利益 140万円
粗利率改善の方法
| 方法 |
説明 |
| 価格引き上げ |
付加価値向上で値上げ |
| 原価低減 |
仕入コスト削減、効率化 |
| 製品ミックス |
高粗利商品の構成比向上 |
| ブランド力強化 |
差別化による価格維持 |
粗利率の推移を見る
| 推移 |
意味 |
| 改善傾向 |
価格転嫁成功、効率化進展 |
| 悪化傾向 |
価格競争激化、原価上昇 |
| 急激な変動 |
事業構造の変化、特殊要因 |
他の利益率との比較
| 指標 |
計算式 |
見るポイント |
| 売上総利益率 |
売上総利益 ÷ 売上高 |
商品力・価格競争力 |
| 営業利益率 |
営業利益 ÷ 売上高 |
本業の収益力 |
| 純利益率 |
純利益 ÷ 売上高 |
最終的な収益力 |
粗利率の分析ポイント
| 分析観点 |
内容 |
| 同業比較 |
競合他社との比較 |
| 時系列比較 |
過去からの推移 |
| 事業別 |
セグメント別の粗利率 |
| 国際比較 |
海外拠点との比較 |
粗利率が高い企業の特徴
| 特徴 |
例 |
| ブランド力 |
ラグジュアリーブランド |
| 技術力 |
特許保有企業 |
| ネットワーク効果 |
プラットフォーム企業 |
| 高い参入障壁 |
製薬、半導体 |
注意点
| 注意点 |
説明 |
| 業種による違い |
業種間比較は意味がない |
| 一時的要因 |
原材料価格変動の影響 |
| 会計基準 |
原価計算方法の違い |
| 事業構成 |
複数事業の場合は内訳確認 |
Welvioでの活用
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