逆イールド(Inverted Yield Curve) とは、短期金利が長期金利を上回る状態のことです。通常とは逆の金利構造であり、景気後退のシグナルとされています。
イールドカーブの形状
| 形状 |
状態 |
意味 |
| 順イールド |
短期金利 < 長期金利 |
正常な状態 |
| フラット |
短期金利 ≒ 長期金利 |
転換点の可能性 |
| 逆イールド |
短期金利 > 長期金利 |
景気後退の前兆 |
逆イールドの代表的な指標
| 指標 |
計算方法 |
| 10年-2年スプレッド |
10年国債利回り − 2年国債利回り |
| 10年-3ヶ月スプレッド |
10年国債利回り − 3ヶ月国債利回り |
スプレッドがマイナス = 逆イールド
なぜ逆イールドが起きるのか
| 要因 |
説明 |
| 利上げ |
中央銀行が短期金利を引き上げ |
| 景気不安 |
将来の利下げを織り込み長期金利が低下 |
| 安全資産需要 |
長期債への資金流入で利回り低下 |
逆イールドと景気後退の関係
| 過去の実績 |
説明 |
| 高い予測精度 |
過去50年間、ほぼ全てのリセッションの前に発生 |
| タイムラグ |
逆イールドから景気後退まで6〜24ヶ月 |
| 偽シグナル |
まれに景気後退が起きないこともある |
過去の逆イールド発生と景気後退
| 逆イールド発生 |
景気後退開始 |
ラグ |
| 1989年 |
1990年7月 |
約1年 |
| 2000年 |
2001年3月 |
約1年 |
| 2006年 |
2007年12月 |
約1.5年 |
| 2019年 |
2020年2月 |
約6ヶ月 |
| 2022年 |
- |
検証中 |
投資家の対応
| 段階 |
検討すべき対応 |
| 逆イールド発生時 |
ディフェンシブ銘柄へシフト検討 |
| 逆イールド深化 |
債券デュレーション延長検討 |
| イールドカーブ正常化 |
景気回復を見据えた準備 |
逆イールドの限界
| 限界 |
説明 |
| タイミング不明 |
景気後退がいつ来るか分からない |
| 100%ではない |
偽シグナルの可能性 |
| 政策介入 |
中央銀行の対応で回避されることも |
Welvioでの活用
Welvioで長期的な資産配分を検討する際、逆イールドの状況を参考に、景気サイクルを意識したポートフォリオ調整を行えます。