OCO注文(One Cancels the Other) とは、2つの異なる注文を同時に発注し、一方が約定すると他方が自動的にキャンセルされる注文方法です。利益確定と損切りを同時に設定できるため、相場を見ていられない場合のリスク管理に有効です。
OCO注文の仕組み
例: A社株を1,000円で保有中
注文A: 1,100円の指値売り(利益確定)
注文B: 900円の逆指値売り(損切り)
→ 両方を同時に発注
シナリオ1: 株価が1,100円に到達
→ 注文Aが約定(+100円の利益)
→ 注文Bは自動キャンセル
シナリオ2: 株価が900円に下落
→ 注文Bが約定(-100円の損失限定)
→ 注文Aは自動キャンセル
OCO注文の使い方
| パターン |
注文A |
注文B |
目的 |
| 利確+損切り |
指値売り(高値) |
逆指値売り(安値) |
保有中のリスク管理 |
| 逆張り |
指値買い(安値) |
指値買い(さらに安値) |
押し目買いの2段構え |
| ブレイクアウト |
逆指値買い(上抜け) |
逆指値売り(下抜け) |
レンジ抜けの方向に乗る |
OCO注文のメリット
| メリット |
説明 |
| リスク管理 |
利確と損切りを同時に設定 |
| 感情排除 |
事前にルールを決められる |
| 時間の節約 |
相場を常に見る必要がない |
| 注文の自動化 |
一方が約定すれば他方は自動取消 |
| 注文ミス防止 |
両方残ってしまうリスクがない |
OCO注文のデメリット
| デメリット |
説明 |
| 価格設定が難しい |
適切な利確・損切り幅の判断 |
| ヒゲで約定 |
一瞬の価格変動で意図しない約定 |
| 相場急変時 |
スリッページが発生する可能性 |
| 対応商品が限定的 |
すべての証券会社で対応しているわけではない |
OCO注文の具体例
例1: 保有株のリスク管理
A社株を2,000円で保有
OCO注文:
注文A: 2,200円 指値売り(+10%で利確)
注文B: 1,800円 逆指値売り(-10%で損切り)
→ リスクリワード比 1:1
例2: レンジブレイク狙い
A社株がレンジ(950〜1,050円)で推移中
OCO注文:
注文A: 1,060円 逆指値買い(上方ブレイク)
注文B: 940円 逆指値売り(下方ブレイク)
→ どちらにブレイクしてもポジションを取れる
他の注文方法との比較
| 注文方法 |
説明 |
| 指値注文 |
指定価格で売買(1件) |
| 逆指値注文 |
指定価格到達で発注(1件) |
| OCO注文 |
2件同時、一方約定で他方取消 |
| IFD注文 |
新規注文が約定したら決済注文を自動発注 |
| IFD-OCO注文 |
IFDとOCOを組み合わせた注文 |
IFD-OCO注文
IFD-OCO注文:
新規注文 + OCO決済を一度に設定
例:
1. A社株を1,000円で指値買い(IFD部分)
2. 約定後、自動的にOCO注文が発動:
→ 1,100円 指値売り(利確)
→ 900円 逆指値売り(損切り)
→ 買いから決済まで完全に自動化
OCO注文の注意点
| 注意点 |
説明 |
| 有効期限 |
注文の有効期間を確認する |
| ギャップ |
翌日大幅に窓を開けた場合、逆指値は指定価格より不利に約定 |
| 約定タイミング |
寄り付きに両方の条件を満たす場合の処理を確認 |
| 手数料 |
注文自体に手数料はかからない(約定時のみ) |
| 証券会社の仕様 |
注文の組み合わせ方法は各社で異なる |
OCO注文に対応する主な商品
| 商品 |
対応状況 |
| 国内株式 |
多くのネット証券で対応 |
| FX |
ほぼすべてのFX業者で対応 |
| CFD |
多くの業者で対応 |
| 先物・オプション |
対応する証券会社あり |
Welvioでの活用
Welvioで保有銘柄の損益状況を確認し、OCO注文の利確・損切りラインの設定に必要な価格水準を分析できます。