営業レバレッジ(Operating Leverage) とは、売上高の変化に対して営業利益がどれだけ変化するかを示す指標です。固定費の割合が高いほど営業レバレッジが高くなり、増収時には利益が大きく伸びますが、減収時には利益が大きく減少します。
営業レバレッジの計算
営業レバレッジ = 貢献利益 ÷ 営業利益
貢献利益 = 売上高 - 変動費
または
営業レバレッジ = 営業利益変化率 ÷ 売上高変化率
例:
売上高が10%増加して、営業利益が30%増加
営業レバレッジ = 30% ÷ 10% = 3倍
固定費と変動費
| 費用 |
特徴 |
例 |
| 固定費 |
売上に関係なく一定 |
人件費、減価償却費、家賃 |
| 変動費 |
売上に比例して変動 |
原材料費、販売手数料 |
営業レバレッジの影響
| 営業レバレッジ |
増収時 |
減収時 |
| 高い |
利益が大きく増加 |
利益が大きく減少 |
| 低い |
利益の増加は緩やか |
利益の減少も緩やか |
営業レバレッジの具体例
企業A(固定費多い): 営業レバレッジ 4倍
企業B(変動費多い): 営業レバレッジ 2倍
売上高が20%増加した場合:
企業A: 営業利益 +80%(20% × 4倍)
企業B: 営業利益 +40%(20% × 2倍)
売上高が20%減少した場合:
企業A: 営業利益 -80%
企業B: 営業利益 -40%
業種別の営業レバレッジ
| 業種 |
営業レバレッジ |
理由 |
| 製造業 |
高い |
設備投資、減価償却費が大きい |
| ソフトウェア |
高い |
開発費は固定、複製コストは低い |
| 小売業 |
低い |
仕入原価(変動費)の比率が高い |
| サービス業 |
中程度 |
人件費(固定費)が中心 |
営業レバレッジの活用
| 場面 |
活用方法 |
| 景気回復期 |
高レバレッジ企業が有利 |
| 景気後退期 |
低レバレッジ企業が安定 |
| 成長企業分析 |
売上成長が利益にどう影響するか |
| リスク評価 |
業績の振れ幅を予測 |
営業レバレッジと投資判断
| 状況 |
投資判断 |
| 景気拡大期 |
高レバレッジ企業に注目 |
| 景気後退期 |
低レバレッジ企業が安全 |
| 不透明な時期 |
バランスの取れた企業を選択 |
営業レバレッジの注意点
| 注意点 |
説明 |
| 諸刃の剣 |
増益も減益も大きくなる |
| 固定費の把握 |
開示情報では判断しにくい |
| 損益分岐点 |
高レバレッジは損益分岐点が高い |
Welvioでの活用
Welvioで保有銘柄の売上高と営業利益の推移を確認し、営業レバレッジの高さを把握して景気局面に応じた判断ができます。