永久債(Perpetual Bond) とは、満期が設定されていない債券です。「パーペチュアル債」や「無期限債」とも呼ばれます。
永久債の基本的な仕組み
| 項目 | 通常の債券 | 永久債 |
|---|---|---|
| 満期 | あり | なし |
| 元本返済 | 満期に返済 | 基本的に返済なし |
| 利息 | 満期まで支払い | 無期限に支払い |
| コール条項 | ある場合もある | 通常あり |
なぜ永久債が発行されるか
発行体のメリット
| メリット | 説明 |
|---|---|
| 自己資本への算入 | 規制上、資本として扱われる |
| 元本返済不要 | 財務の柔軟性が高まる |
| 負債圧縮 | 会計上、資本に近い扱い |
投資家のメリット
| メリット | 説明 |
|---|---|
| 高い利回り | 通常の債券より高金利 |
| 定期的な収入 | 利息が継続的に支払われる |
永久債の主な種類
| 種類 | 発行体 | 特徴 |
|---|---|---|
| AT1債 | 銀行 | 自己資本規制対応、利払い停止リスクあり |
| 永久劣後債 | 一般企業 | 劣後条項付き |
| 優先出資証券 | 金融機関 | 配当型の永久証券 |
永久債のリスク
| リスク | 説明 |
|---|---|
| 金利リスク | 長期間の金利変動に晒される |
| コールリスク | 発行体がコールしない可能性 |
| 利払い停止リスク | AT1債等は利払いが停止される可能性 |
| 流動性リスク | 市場での売買が難しい場合がある |
コール条項について
多くの永久債には「コール条項」があり、発行体は一定期間後に額面で償還できます。
| コールの状況 | 投資家への影響 |
|---|---|
| コールされる | 額面で償還、再投資が必要 |
| コールされない | 利息は継続するが、価格が下落する傾向 |
投資判断のポイント
- コール日までの利回り: コールを前提とした利回りを確認
- 発行体の信用力: 利払い能力を評価
- 金利環境: 金利上昇局面では価格下落リスク大
- AT1債特有のリスク: 元本削減条項の有無
Welvioでの活用
Welvioで永久債を管理する際は、満期がないことを考慮し、コール予定日を目安として管理してください。インカム収入の計画に活用できます。