ランウェイ(Runway / Cash Runway) とは、企業が 現在の手元資金 で あと何ヶ月(何年)事業を継続できるか を示す指標です。主にスタートアップ企業の資金繰りの健全性を評価する際に使われます。
ランウェイの計算式
ランウェイ(月数) = 手元資金 ÷ 月間バーンレート
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 手元資金 | 現金および現金同等物の残高 |
| 月間バーンレート | 毎月の純現金流出額(支出 − 収入) |
計算例
手元資金:3億円
月間収入:2,000万円
月間支出:5,000万円
月間バーンレート:5,000万円 − 2,000万円 = 3,000万円
ランウェイ = 3億円 ÷ 3,000万円 = 10ヶ月
ランウェイの目安
| ランウェイ | 評価 | 対応 |
|---|---|---|
| 18ヶ月以上 | 余裕がある | 成長投資に集中できる |
| 12〜18ヶ月 | 標準的 | 次の資金調達の準備を開始 |
| 6〜12ヶ月 | 要注意 | 資金調達を急ぐ必要あり |
| 6ヶ月未満 | 危険 | 緊急のコスト削減または資金調達が必須 |
ランウェイを延ばす方法
| 方法 | 具体策 |
|---|---|
| 収入の増加 | 売上拡大、新規顧客の獲得 |
| コスト削減 | 人件費の見直し、不要な支出の削減 |
| 資金調達 | VC(ベンチャーキャピタル)からの出資、融資 |
| 支出の先送り | 設備投資の延期、採用計画の見直し |
バーンレートの種類
| 種類 | 計算方法 |
|---|---|
| グロスバーンレート | 月間の総支出額 |
| ネットバーンレート | 月間の総支出 − 月間の総収入 |
ランウェイの計算には通常 ネットバーンレート を使用します。
投資家がランウェイを見るポイント
- 次の資金調達までの余裕: 12〜18ヶ月の確保が理想的
- バーンレートの推移: 増加傾向か、コントロールされているか
- 収益化までの見通し: 黒字化のタイムラインとの整合性
- 市場環境: 資金調達環境が厳しい時期はより長いランウェイが必要
上場企業にも当てはまるケース
赤字が続く上場企業(成長投資段階のテック企業など)でも、ランウェイの概念は重要です。決算書のキャッシュフロー計算書から手元資金とバーンレートを確認できます。
Welvioでの活用
Welvioで投資先企業のキャッシュポジションとバーンレートを確認し、資金繰りリスクの評価に活用できます。