SDR(Special Drawing Rights / 特別引出権) とは、IMF(国際通貨基金)が1969年に創設した国際準備資産です。加盟国が外貨を引き出す権利を表し、国際準備を補完する役割を果たします。
SDRの基本
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 特別引出権 |
| 創設 | 1969年 |
| 管理主体 | IMF |
| 性質 | 国際準備資産(通貨ではない) |
| 用途 | 加盟国間の決済、外貨との交換 |
SDRの構成通貨
SDRの価値は主要通貨のバスケットで決まります。構成通貨は5年ごとに見直されます。
| 通貨 | ウェイト(2022年見直し後) |
|---|---|
| 米ドル(USD) | 43.38% |
| ユーロ(EUR) | 29.31% |
| 人民元(CNY) | 12.28% |
| 日本円(JPY) | 7.59% |
| 英ポンド(GBP) | 7.44% |
SDRの歴史
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1969年 | SDR創設(金本位制を補完する目的) |
| 1971年 | ニクソンショックで金ドル兌換停止 |
| 1974年 | SDRの価値を通貨バスケットに変更 |
| 2009年 | リーマンショック後に大規模配分(約1,826億SDR) |
| 2016年 | 人民元がバスケットに追加 |
| 2021年 | コロナ対策で過去最大の配分(約4,560億SDR) |
SDRの配分
SDRは加盟国の クォータ(出資割当額) に比例して配分されます。
| 国 | 配分比率(概算) |
|---|---|
| アメリカ | 約17.4% |
| 日本 | 約6.5% |
| 中国 | 約6.4% |
| ドイツ | 約5.6% |
| フランス | 約4.2% |
SDRの使い方
| 用途 | 説明 |
|---|---|
| 外貨との交換 | SDRを他の加盟国の通貨と交換 |
| IMFへの支払い | クォータの支払いや融資の返済 |
| 国際準備の補完 | 外貨準備を増強 |
| 危機時の流動性 | 緊急時に外貨を調達 |
SDRと一般投資家の関係
SDRは直接取引できる金融商品ではありませんが、間接的に投資家に影響します。
| 影響 | 説明 |
|---|---|
| 通貨政策のシグナル | SDR配分の増加は国際的な流動性供給を示す |
| 為替への影響 | バスケット構成の変更は通貨の国際的地位を反映 |
| 新興国の外貨準備 | SDR配分で新興国の信用力が向上 |
| 国際金融の安定 | SDRが国際流動性のセーフティネットとして機能 |
Welvioでの活用
Welvioでグローバル分散投資を行う際、SDRのバスケット構成は主要通貨の国際的な重要度を反映しています。通貨分散の参考指標として活用してください。