ストラングル(Strangle) とは、同じ原資産・同じ満期日で、異なる行使価格のコールオプション(OTM)とプットオプション(OTM)を同時に購入(または売却)するオプション戦略です。ストラドルより低コストで大きな値動きから利益を狙います。
ロングストラングルの仕組み
ロングストラングル(買い):
OTMのコールとOTMのプットを購入
例:
原資産: A社株(現在1,000円)
コール購入: 行使価格1,050円、プレミアム30円
プット購入: 行使価格950円、プレミアム25円
合計コスト: 55円
利益が出る条件:
株価が1,050 + 55 = 1,105円以上に上昇
株価が950 - 55 = 895円以下に下落
→ ストラドルより損益分岐点が遠い
→ コストが低い分、より大きな値動きが必要
ロングストラングルの損益
| 株価 |
コール損益 |
プット損益 |
合計損益 |
| 800円 |
-30円 |
+125円 |
+95円 |
| 895円 |
-30円 |
+30円 |
±0円 |
| 1,000円 |
-30円 |
-25円 |
-55円(最大損失) |
| 1,105円 |
+25円 |
-25円 |
±0円 |
| 1,200円 |
+120円 |
-25円 |
+95円 |
ショートストラングルの仕組み
ショートストラングル(売り):
OTMのコールとOTMのプットを売却
最大利益: プレミアム合計(55円)
最大損失: 理論上無限大
利益ゾーン: 950〜1,050円の範囲
→ ショートストラドルより利益ゾーンが広い
→ ただし最大利益は小さい
ストラングルが有効な場面
| 場面 |
戦略 |
| 大きな値動き期待(低コスト) |
ロングストラングル |
| 決算サプライズ狙い |
ロングストラングル |
| レンジ相場(広め) |
ショートストラングル |
| IVが高い時 |
ショートストラングル |
ストラングルの行使価格の選び方
| 行使価格の距離 |
特徴 |
| ATMに近い |
コスト高い、利益出やすい |
| ATMから遠い |
コスト安い、大きな動きが必要 |
| 一般的 |
現在値から5〜10%離れた行使価格 |
ストラングルの注意点
| 注意点 |
説明 |
| 勝率が低い |
大きな値動きがないと損失 |
| タイムディケイ |
ロングは時間経過で不利 |
| IV変動 |
IV低下でロングに不利 |
| ショートのリスク |
売りは急変動で大損の可能性 |
Welvioでの活用
Welvioで銘柄の値動きの傾向やイベントスケジュールを確認し、ストラングル戦略の適用を検討する参考にできます。