劣後債(Subordinated Bond) とは、発行体が破綻した場合に他の債務より返済順位が低い債券です。
返済順位
発行体の破綻時、以下の順序で返済されます。
| 順位 | 債務の種類 |
|---|---|
| 1位 | 担保付債務 |
| 2位 | 一般債務(シニア債) |
| 3位 | 劣後債 |
| 4位 | 優先株 |
| 5位 | 普通株 |
劣後債の特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利回り | シニア債より高い |
| リスク | デフォルト時の回収率が低い |
| 発行体 | 銀行、保険会社が多い |
| 規制上の扱い | 自己資本に算入可能 |
劣後債の種類
銀行が発行する劣後債
| 種類 | 特徴 | 自己資本区分 |
|---|---|---|
| AT1債(その他Tier1) | 永久債、利払い停止あり | Tier1資本 |
| Tier2債 | 満期あり、利払い停止なし | Tier2資本 |
AT1債の特殊なリスク
| リスク | 説明 |
|---|---|
| 利払い停止 | 発行体の判断で利払いを停止できる |
| 元本削減 | 自己資本比率低下時に元本が削減される |
| 永久債 | 満期がなく、コールされない可能性 |
投資のメリット・デメリット
メリット
- 通常の債券より高い利回り
- 大手金融機関のものは信用力が高い
デメリット
- 発行体破綻時の損失リスク大
- AT1債は特に複雑なリスクがある
- 価格変動が大きい傾向
投資判断のポイント
| 確認事項 | 理由 |
|---|---|
| 発行体の信用力 | 破綻リスクを評価 |
| 劣後の程度 | AT1かTier2かで大きく異なる |
| 利回りの上乗せ幅 | リスクに見合うか |
| コール条項 | 早期償還の可能性 |
Welvioでの活用
Welvioで劣後債を管理する際は、通常の債券より高いリスクがあることを意識し、ポートフォリオ全体でのリスクバランスを確認してください。