サブプライムローン(Subprime Loan) とは、信用力の低い(サブプライム層の)借り手に対して提供される住宅ローンです。2007〜2008年の世界金融危機の引き金となりました。
サブプライムローンの基本
| 項目 |
内容 |
| 対象 |
信用スコアが低い借り手(一般にFICO 620点未満) |
| 金利 |
プライムローンより高い(リスクプレミアム) |
| 特徴 |
審査基準が緩い、初期金利が低い変動金利型が多い |
| 担保 |
購入する住宅 |
プライムローンとの比較
| 項目 |
プライムローン |
サブプライムローン |
| 借り手 |
信用力の高い層 |
信用力の低い層 |
| 金利 |
低い |
高い(2〜3%上乗せ) |
| 審査 |
厳格 |
緩い |
| デフォルト率 |
低い |
高い |
| 頭金 |
一般的に必要 |
不要な場合も |
サブプライム危機の発生メカニズム
1. 住宅価格の上昇(住宅バブル)
2. 審査基準の緩和 → サブプライムローンの急増
3. 証券化(MBS・CDO)で世界中にリスクが拡散
4. 住宅価格の下落開始(2006年〜)
5. サブプライムローンのデフォルト急増
6. MBS・CDOの価値暴落
7. 金融機関の巨額損失
8. リーマン・ブラザーズ破綻(2008年9月)
9. 世界金融危機へ波及
証券化の仕組みと問題
| 用語 |
説明 |
| MBS(住宅ローン担保証券) |
住宅ローンを束ねて証券化 |
| CDO(債務担保証券) |
MBSをさらに組み合わせて証券化 |
| CDS(クレジットデフォルトスワップ) |
デフォルトリスクの保険 |
| トランシェ |
CDOをリスク別に分割した部分 |
| 格付け |
高リスク商品にAAA格付けが付与される問題 |
サブプライム危機の主な出来事
| 時期 |
出来事 |
| 2006年 |
米国住宅価格がピークに |
| 2007年2月 |
HSBCがサブプライム関連で巨額損失を発表 |
| 2007年8月 |
BNPパリバショック(パリバ危機) |
| 2008年3月 |
ベアー・スターンズ救済 |
| 2008年9月 |
リーマン・ブラザーズ破綻 |
| 2008年9月 |
AIG救済(約850億ドル) |
| 2008年10月 |
TARP(不良資産救済プログラム)7,000億ドル |
世界経済への影響
| 影響 |
内容 |
| 株式市場 |
世界の株価が40〜60%下落 |
| 失業率 |
米国の失業率が10%に上昇 |
| GDP |
先進国で深刻な景気後退 |
| 金融規制 |
ドッド・フランク法(米国)の制定 |
| 金融政策 |
量的緩和(QE)の大規模実施 |
サブプライム危機から得られた教訓
| 教訓 |
説明 |
| 過度なレバレッジの危険性 |
借入を過大にすると危機時に被害が拡大 |
| 証券化の透明性 |
複雑な金融商品のリスクは見えにくい |
| 格付けの限界 |
格付け機関の評価を鵜呑みにしない |
| 分散投資の重要性 |
特定セクターへの集中はリスク |
| システミックリスク |
金融システム全体に波及するリスクがある |
Welvioでの活用
Welvioで資産運用を行う際、サブプライム危機の教訓を活かし、過度なレバレッジを避け、分散投資を心がけてください。MBSやCDOなど複雑な金融商品に投資する場合は、原資産のリスクを十分に理解したうえで判断しましょう。