ホワイトナイト(White Knight) とは、敵対的買収を仕掛けられた企業(ターゲット企業)が、友好的な第三者企業に対抗的な買収をしてもらう買収防衛策です。「白馬の騎士」として救世主的な役割を果たします。
ホワイトナイトの仕組み
1. 敵対的買収者(ブラックナイト)がTOBを開始
2. ターゲット企業が友好的な企業を探す
3. ホワイトナイトがより高い価格でTOBを提示
4. 株主がホワイトナイトへ株式を売却
5. 敵対的買収者は買収断念
ホワイトナイト戦略の例
敵対的買収者: 1株1,500円でTOB
ターゲット企業: 「経営方針が合わない」
ホワイトナイト登場: 1株1,700円でTOB
→ 株主にとってより有利な条件
→ 経営方針も友好的
結果:
・株主: 高い価格で売却可能
・ターゲット企業: 友好的な相手に買収される
・敵対的買収者: 買収断念
ホワイトナイトのメリット
| 立場 |
メリット |
| ターゲット企業 |
友好的な相手に経営権が渡る |
| 株主 |
競合TOBで株価上昇 |
| ホワイトナイト |
戦略的な買収機会 |
| 従業員 |
敵対的買収より雇用が守られやすい |
ホワイトナイトのデメリット
| 立場 |
デメリット |
| ターゲット企業 |
独立性は失われる |
| ホワイトナイト |
高い買収価格(プレミアム上乗せ) |
| 株主 |
競合がなければ価格は下がる |
他の防衛策との組み合わせ
| 防衛策 |
説明 |
| ポイズンピル |
持株比率を希薄化 |
| ホワイトナイト |
友好的な買収者を招く |
| クラウンジュエル |
重要資産を売却して魅力を下げる |
| パックマン |
逆に買収者を買収する |
| ゴールデンパラシュート |
経営陣の退職金を高額に |
投資家への影響
ホワイトナイト出現時:
株価は一般的に上昇
→ TOB合戦で価格が吊り上がる
投資判断:
・どちらのTOB価格が高いか
・どちらの経営方針が株主に有利か
・TOBが成立する可能性
日本における事例
| 事例 |
概要 |
| 日本製紙→北越製紙(2006年) |
王子製紙の敵対的TOBに対抗して第三者割当増資を引き受け |
| SBIによる新生銀行TOB(2021年) |
新生銀行がホワイトナイトを模索したが最終的にTOB成立 |
Welvioでの活用
Welvioで保有銘柄に敵対的買収やホワイトナイトのニュースが出た際、TOB価格の比較や株価への影響を確認して適切な対応を判断できます。