WELVIO史上最強の資産管理アプリ
ログイン

蓄積/分配ラインとは

蓄積/分配ライン(A/Dライン)とは、価格の位置と出来高から資金の流入・流出を測定するテクニカル指標です。機関投資家の動きを捉えます。

蓄積/分配ライン(Accumulation/Distribution Line、A/Dライン) とは、終値の位置(高値・安値の間のどこか)と出来高を組み合わせて、資金の流入(蓄積)と流出(分配)を累積的に測定するテクニカル指標です。

蓄積/分配ラインの計算式

A/Dライン = 前日のA/D + 今日のマネーフローボリューム

マネーフローボリューム = CLV × 出来高

CLV(Close Location Value)
= ((終値 - 安値) - (高値 - 終値)) ÷ (高値 - 安値)

CLVの意味

CLVの値 意味
+1 終値が高値(最も強気)
0 終値が中間値
-1 終値が安値(最も弱気)

CLVの計算例

ある日の価格:
高値 1,100円、安値 1,000円、終値 1,080円

CLV = ((1,080 - 1,000) - (1,100 - 1,080)) ÷ (1,100 - 1,000)
    = (80 - 20) ÷ 100
    = 60 ÷ 100
    = 0.6

出来高 100万株の場合:
マネーフローボリューム = 0.6 × 100万 = 60万

蓄積/分配ラインの見方

A/Dラインの動き 意味
上昇 資金流入(蓄積)、買い圧力
下降 資金流出(分配)、売り圧力
横ばい 均衡状態

価格とA/Dラインの関係

関係 意味
両方上昇 健全な上昇トレンド
両方下降 健全な下降トレンド
価格↑、A/D↓ 弱気ダイバージェンス(転換サイン)
価格↓、A/D↑ 強気ダイバージェンス(転換サイン)

ダイバージェンス(乖離)

強気ダイバージェンス:
価格は安値更新、A/Dラインは安値切り上げ
→ 表面的には弱いが、実は買い圧力が強まっている
→ 上昇転換の兆候

弱気ダイバージェンス:
価格は高値更新、A/Dラインは高値切り下げ
→ 表面的には強いが、実は売り圧力が強まっている
→ 下降転換の兆候

蓄積/分配ラインの特徴

特徴 説明
出来高を考慮 価格だけより信頼性が高い
累積指標 過去からの資金フローを累積
先行指標 価格より先に動くことがある
機関投資家の動き 大口の蓄積・分配を検出

OBVとの違い

項目 A/Dライン OBV
計算方法 終値の位置を考慮 上昇/下落のみ
精度 高い やや低い
感応度 繊細 シンプル
OBV:
価格上昇 → +出来高
価格下降 → -出来高

A/Dライン:
終値の高値・安値間の位置で重み付け
→ より細かい分析

蓄積/分配ラインの活用法

活用法 説明
トレンド確認 価格と同方向なら健全
ダイバージェンス 転換サインとして活用
ブレイクアウト確認 価格のブレイクをA/Dで確認
底打ち・天井 価格より先に反転することも

蓄積(Accumulation)の例

株価が横ばいで推移:
価格 1,000円前後で揉み合い

しかしA/Dラインは上昇:
→ 機関投資家が静かに買い集めている
→ 一般投資家は気づかず

その後、株価が急騰:
→ 蓄積が完了し、上昇開始

分配(Distribution)の例

株価が高値圏で推移:
価格 2,000円前後で揉み合い

しかしA/Dラインは下降:
→ 機関投資家が静かに売り抜けている
→ 一般投資家は気づかず

その後、株価が急落:
→ 分配が完了し、下落開始

蓄積/分配ラインの注意点

注意点 説明
出来高依存 薄商い銘柄では不正確
異常な出来高 1日の大商いで大きく変動
レンジ相場 明確なシグナルが出にくい
ギャップ 窓開けには対応しにくい

他の指標との組み合わせ

組み合わせ 活用法
RSI 過熱感の確認
MACD トレンド転換の確認
ボリンジャーバンド ブレイクアウト確認
チャイキンオシレーター A/Dラインの短期変化

実践例

買いシグナル:
1. 価格が下落中
2. A/Dラインが上昇(強気ダイバージェンス)
3. 出来高が増加傾向
4. RSIが30以下から反転
→ 底打ちの可能性、買い検討

売りシグナル:
1. 価格が上昇中
2. A/Dラインが下降(弱気ダイバージェンス)
3. 出来高が減少傾向
4. RSIが70以上から反落
→ 天井の可能性、売り検討

蓄積/分配ラインの歴史

開発者: マーク・チャイキン
1970年代に開発

目的:
・機関投資家の資金の流れを検出
・価格が動く前に察知
・出来高を価格分析に統合

→ 「スマートマネー」を追跡する

Welvioでの活用

Welvioで保有銘柄の蓄積/分配ラインを確認し、機関投資家の資金の流れを把握して売買タイミングを判断できます。

作成日: 2026/02/07(情報は記事作成時点のものです)