クレジット・デフォルト・スワップ(CDS: Credit Default Swap) とは、債券などの信用リスクを売買するデリバティブ取引です。
CDSの基本的な仕組み
プロテクション買い手 → 定期的にプレミアムを支払う → プロテクション売り手
プロテクション売り手 → デフォルト時に損失を補償 → プロテクション買い手
| 役割 | 行動 |
|---|---|
| プロテクション買い手 | プレミアムを支払い、信用リスクをヘッジ |
| プロテクション売り手 | プレミアムを受け取り、デフォルトリスクを引き受け |
CDSプレミアムの意味
CDSプレミアム(スプレッド)は、参照企業の信用リスクを反映します。
| CDSスプレッド | 市場の評価 |
|---|---|
| 50bp未満 | 信用力が高い |
| 50〜200bp | 標準的 |
| 200〜500bp | 信用リスクが高い |
| 500bp以上 | デフォルト懸念 |
※1bp(ベーシスポイント)= 0.01%
CDSの用途
| 用途 | 説明 |
|---|---|
| ヘッジ | 保有債券の信用リスクを軽減 |
| 投機 | 信用力の変化に賭ける |
| 裁定取引 | 債券市場との価格差を利用 |
| 信用指標 | 企業・国の信用力の参考 |
CDSと債券の関係
理論的には以下の関係が成り立ちます。
社債利回り ≒ 国債利回り + CDSスプレッド
クレジットイベント(支払いトリガー)
| イベント | 説明 |
|---|---|
| 破産 | 法的な破産手続き |
| 支払い不履行 | 元利金の支払い遅延・不履行 |
| リストラクチャリング | 債務条件の不利な変更 |
2008年金融危機での役割
CDSは2008年の金融危機で大きな注目を集めました。
| 問題点 | 内容 |
|---|---|
| カウンターパーティリスク | AIG等の売り手が支払い不能に |
| 不透明な市場 | 店頭取引で全体像が見えず |
| 投機的利用 | 保有していない債券へのCDS購入 |
Welvioでの活用
Welvioで債券投資を行う際、CDSスプレッドを参考に発行体の信用リスクを評価できます。急激なスプレッド拡大は警戒シグナルです。