自己資本比率 とは、総資産に対する自己資本の割合を示す財務指標です。企業の財務健全性を測る重要な指標で、高いほど借金に頼らない安定した経営をしていることを示します。
自己資本比率の計算式
自己資本比率(%) = 自己資本 ÷ 総資産 × 100
自己資本 = 株主資本 + その他の包括利益累計額
総資産 = 自己資本 + 負債
例: 自己資本300億円、総資産1,000億円
自己資本比率 = 300 ÷ 1,000 × 100 = 30%
自己資本比率の目安
| 水準 |
評価 |
| 70%以上 |
非常に高い(優良) |
| 50〜70% |
高い(安定) |
| 30〜50% |
標準的 |
| 20〜30% |
やや低い |
| 20%未満 |
低い(注意) |
業種別の目安
| 業種 |
標準的な水準 |
| 製造業 |
40〜50% |
| 小売業 |
30〜40% |
| 不動産業 |
20〜30% |
| 金融業 |
5〜10%(規制により別基準) |
自己資本比率が高い企業の特徴
| 特徴 |
説明 |
| 財務安定性 |
不況にも耐えやすい |
| 借入依存度が低い |
金利上昇の影響を受けにくい |
| 配当余力 |
配当を出しやすい |
| 投資余力 |
成長投資に回せる |
自己資本比率が低い場合のリスク
| リスク |
説明 |
| 倒産リスク |
業績悪化時に耐えられない |
| 金利負担 |
借入金の利払いが重い |
| 信用低下 |
取引先や銀行からの信頼低下 |
| 増資リスク |
株式希薄化の可能性 |
自己資本比率と他の指標との関係
| 関連指標 |
関係 |
| 負債比率 |
自己資本比率の裏返し |
| D/Eレシオ |
負債÷自己資本 |
| 流動比率 |
短期の支払能力 |
| ROE |
自己資本の効率性 |
自己資本比率が高すぎる問題
自己資本比率が高すぎると:
- 株主資本を有効活用していない可能性
- ROEが低くなりがち
- 成長投資が不足している可能性
適度なレバレッジ(借入)も経営には必要
自己資本比率の推移を見るポイント
| ポイント |
確認事項 |
| 経年変化 |
上昇傾向か下降傾向か |
| 同業他社比較 |
業界平均との比較 |
| 変動の理由 |
増資、借入、利益蓄積など |
投資判断での活用方法
| 活用場面 |
ポイント |
| 銘柄スクリーニング |
30%以上を条件に抽出 |
| 財務分析 |
負債の質と合わせて判断 |
| 長期投資 |
安定性重視なら高い方が良い |
| 配当投資 |
配当継続力の判断材料 |
金融機関の自己資本比率
銀行には別の基準があります:
BIS規制(バーゼル規制):
- 国際基準: 8%以上
- 国内基準: 4%以上
銀行の自己資本比率は計算方法が異なる
Welvioでの活用
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