期待リターン(Expected Return) とは、投資から将来得られると予想される収益率のことです。過去のデータや将来の見通しをもとに算出し、投資判断やポートフォリオ設計の基礎となります。
期待リターンの考え方
| 要素 |
説明 |
| 過去の実績 |
長期の平均リターンを参考にする |
| 将来の見通し |
経済成長率や金利の予測 |
| リスクプレミアム |
リスクを取る対価として期待する上乗せ分 |
資産クラス別の期待リターン(目安)
| 資産クラス |
年率期待リターン |
リスク(標準偏差) |
| 現金・預金 |
0〜0.5% |
ほぼ0% |
| 国内債券 |
1〜2% |
2〜3% |
| 先進国債券 |
2〜3% |
5〜8% |
| 国内株式 |
5〜7% |
15〜20% |
| 先進国株式 |
6〜8% |
18〜22% |
| 新興国株式 |
7〜10% |
25〜30% |
期待リターンの計算方法
過去データから算出
期待リターン = 過去のリターンの平均値
例: 過去10年のリターンが
8%, 12%, -5%, 15%, 3%, 10%, -2%, 7%, 11%, 6%
期待リターン = (8+12-5+15+3+10-2+7+11+6) ÷ 10 = 6.5%
CAPM(資本資産価格モデル)
期待リターン = 無リスク金利 + β × (市場リターン - 無リスク金利)
例: 無リスク金利1%、β=1.2、市場リターン7%
1 + 1.2 × (7 - 1) = 8.2%
ポートフォリオの期待リターン
ポートフォリオの期待リターン = Σ(各資産の配分比率 × 各資産の期待リターン)
例:
国内株式50%(期待リターン6%) + 先進国債券50%(期待リターン2%)
= 0.5 × 6% + 0.5 × 2% = 4%
期待リターンとリスクの関係
| 原則 |
説明 |
| ハイリスク・ハイリターン |
リスクが高いほど期待リターンも高い |
| ローリスク・ローリターン |
リスクが低いと期待リターンも低い |
| フリーランチはない |
リスクなしで高リターンは得られない |
期待リターンの活用
| 活用場面 |
内容 |
| 資産配分 |
目標リターンに合わせて配分を決定 |
| 投資判断 |
期待リターンとリスクを比較 |
| シミュレーション |
将来の資産額を予測 |
| 目標設定 |
必要な投資額を逆算 |
資産形成シミュレーション
月3万円を30年間、期待リターン5%で積立
最終資産額 = 約2,500万円
元本合計 = 1,080万円
運用益 = 約1,420万円
期待リターンの限界
| 限界 |
説明 |
| 実現を保証しない |
あくまで「期待値」 |
| 過去≠将来 |
過去のデータは参考程度 |
| 短期では不安定 |
長期でないと収束しない |
| 予測は困難 |
将来の経済は予測できない |
Welvioでの活用
Welvioでポートフォリオの期待リターンを把握し、資産形成の目標達成に向けた計画を立てられます。