金利リスク(Interest Rate Risk) とは、金利の変動によって資産価値や収益が変動するリスクのことです。特に債券投資において重要なリスク要因となります。
金利リスクの基本
金利が上がると → 債券価格は下がる
金利が下がると → 債券価格は上がる
逆相関の関係がある
金利と債券価格の関係
| 金利変動 |
債券価格 |
理由 |
| 金利上昇 |
下落 |
既存債券の魅力が低下 |
| 金利低下 |
上昇 |
既存債券の魅力が向上 |
金利リスクの具体例
例: 利回り2%、残存10年の債券を保有
金利が1%上昇した場合:
債券価格は約8〜10%下落
金利が1%低下した場合:
債券価格は約8〜10%上昇
※デュレーション(金利感応度)による
デュレーションとは
デュレーション = 金利1%変動時の債券価格の変化率
デュレーション5年の債券:
金利+1% → 価格約5%下落
金利-1% → 価格約5%上昇
デュレーションが長いほど金利リスクが高い
金利リスクに影響する要因
| 要因 |
影響 |
| 残存期間 |
長いほどリスク大 |
| クーポン利率 |
低いほどリスク大 |
| 利回り水準 |
低いほどリスク大 |
資産別の金利リスク
| 資産 |
金利上昇時の影響 |
| 債券 |
価格下落(直接的影響) |
| 株式 |
一般的に下落圧力 |
| 不動産・REIT |
下落圧力 |
| 預金 |
利息収入増加(プラス) |
| 住宅ローン(変動) |
返済額増加(マイナス) |
金利リスクへの対策
| 対策 |
内容 |
| デュレーションの短縮 |
短期債に投資 |
| ラダー戦略 |
満期を分散して投資 |
| 変動金利商品 |
金利上昇の恩恵を受ける |
| 株式との分散 |
債券以外にも投資 |
| 物価連動債 |
インフレに連動 |
ラダー戦略とは
債券の満期を分散して投資する戦略
例: 100万円を投資する場合
- 1年債: 20万円
- 3年債: 20万円
- 5年債: 20万円
- 7年債: 20万円
- 10年債: 20万円
金利上昇時:
満期が来た資金を高金利で再投資できる
金利低下時:
長期債の価格上昇でカバー
金利上昇局面での投資戦略
| 戦略 |
理由 |
| 短期債にシフト |
金利リスクを軽減 |
| 変動金利債を検討 |
金利上昇の恩恵 |
| 銀行株に注目 |
利ざや拡大で収益増 |
| 高利回り債券を避ける |
価格下落リスク大 |
日本の金利動向
日本の政策金利の推移:
1990年代: 高金利
2000年代: 低金利
2010年代: ゼロ金利〜マイナス金利
2020年代: 金利正常化の動き
今後の金利上昇に備えることが重要
Welvioでの活用
Welvioで保有する債券のデュレーションを確認し、金利リスクを把握できます。金利変動時のポートフォリオへの影響をシミュレーションしましょう。