標準偏差(Standard Deviation) とは、データのばらつき具合を示す統計指標です。投資の世界では、リターンの変動幅(リスク)を測る尺度として広く使われています。
標準偏差の意味
| 標準偏差 |
リスク |
値動き |
| 小さい |
低い |
安定している |
| 大きい |
高い |
変動が激しい |
標準偏差の計算方法
1. 平均リターンを計算
2. 各リターンと平均の差を求める
3. 差を2乗して合計
4. データ数で割る(分散)
5. 分散の平方根を取る(標準偏差)
例: リターンが 5%, 10%, -3%, 8% の場合
平均: (5+10-3+8)/4 = 5%
分散: ((5-5)²+(10-5)²+(-3-5)²+(8-5)²)/4 = 24.5
標準偏差: √24.5 ≒ 4.95%
資産クラス別の標準偏差(目安)
| 資産クラス |
年率標準偏差 |
| 預金 |
ほぼ0% |
| 国内債券 |
2〜3% |
| 先進国債券 |
5〜8% |
| 国内株式 |
15〜20% |
| 先進国株式 |
18〜22% |
| 新興国株式 |
25〜30% |
正規分布と標準偏差
リターンが正規分布に従う場合:
| 範囲 |
発生確率 |
| 平均 ± 1σ |
約68% |
| 平均 ± 2σ |
約95% |
| 平均 ± 3σ |
約99.7% |
例: 期待リターン5%、標準偏差15%の場合
68%の確率で: -10% 〜 +20%
95%の確率で: -25% 〜 +35%
投資における標準偏差の活用
| 用途 |
内容 |
| リスク比較 |
異なる投資商品のリスクを比較 |
| ポートフォリオ設計 |
目標リスクに合わせて資産配分 |
| シャープレシオ計算 |
リスク調整後リターンの算出 |
| VaR算出 |
最大損失額の推定 |
シャープレシオとの関係
シャープレシオ = (リターン - 無リスク金利) ÷ 標準偏差
例: リターン8%、無リスク金利1%、標準偏差15%
(8 - 1) ÷ 15 = 0.47
シャープレシオが高いほど、リスクあたりのリターンが良い。
標準偏差の限界
| 限界 |
説明 |
| 過去のデータ |
将来のリスクを保証しない |
| 正規分布仮定 |
実際は正規分布に従わないことも |
| 下方リスクのみ重要 |
上方への変動はリスクではない |
| 極端な事象 |
ブラックスワンを予測できない |
類似指標との違い
| 指標 |
特徴 |
| 標準偏差 |
上下両方向のばらつき |
| 下方偏差 |
下落方向のみのばらつき |
| 最大ドローダウン |
最大の下落幅 |
| VaR |
一定確率での最大損失 |
Welvioでの活用
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