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フィリピン株の始め方|初心者向けおすすめ銘柄と買い方ガイド

フィリピン株の買い方から業界別おすすめ銘柄まで初心者向けに解説。ジョリビー、アヤラ、SM、BDOなどPSE上場の代表的企業と、新興国投資のリスク・注意点をわかりやすくまとめました。

フィリピン株ASEAN新興国投資比較海外株
公開: 2026/04/05

このガイドでわかること

フィリピンは人口1億1,000万人超・平均年齢約25歳という若い国で、GDP成長率も年5〜7%台を維持し、ASEAN の中でも高い成長ポテンシャルを持っています。

このガイドでは以下のポイントを解説します。

  • 日本からフィリピン株を買う方法
  • 新興国投資のリスクと注意点
  • 業界別のおすすめ銘柄(PSEi構成銘柄を中心に)
  • 投資判断に役立つ各企業の特徴

日本からフィリピン株を買う方法

フィリピン株を購入するには、大きく3つの方法があります。

方法①:日本の証券会社で直接購入

証券会社 特徴
アイザワ証券 フィリピン株の個別銘柄を直接売買可能。ASEAN株に強い
内藤証券 PSEi構成銘柄を中心に取扱い。支店・コールセンター経由で売買

注意点 :日本の証券会社経由の場合、手数料はフィリピン現地証券会社の3〜4倍程度になることがあります。また、最低手数料が数千円に設定されている場合もあるため、少額投資ではコスト比率が高くなります。

方法②:ETF・投資信託で購入

個別銘柄を選ぶのが難しい場合は、フィリピン株に幅広く投資できるETFや投資信託がおすすめです。

商品名 種別 購入可能な証券会社
iShares MSCI Philippines ETF(EPHE) 米国上場ETF SBI証券・楽天証券・マネックス証券(米国株口座)
フィリピン株ファンド 投資信託 楽天証券など
フィリピン株式ファンド 投資信託 各販売会社

方法③:フィリピン現地の証券会社で口座開設

手数料を抑えたい場合や、幅広い銘柄に投資したい場合は、フィリピン現地の証券会社を利用する方法もあります。

代表的な現地証券会社 :COL Financial、First Metro Securities、BPI Securities

口座開設に必要なもの

  • 有効なパスポート
  • 住所証明書類
  • TIN(納税者番号)またはその申請
  • 初回入金(証券会社により異なる)

新興国投資のリスクと注意点

フィリピン株は高い成長が期待できる反面、先進国市場とは異なるリスクがあります。投資前にしっかり理解しておきましょう。

主なリスク一覧

リスク 内容
為替リスク フィリピンペソ(PHP)は長期的に主要通貨に対して下落傾向。円建てでのリターンが目減りする可能性がある
流動性リスク PSE の上場銘柄数は300未満と少なく、日本市場(約4,000銘柄)に比べ流動性が低い。売りたいときにすぐ売れない場合がある
政治・カントリーリスク 政権交代による政策変更、南シナ海の地政学リスクなどがある
情報の非対称性 日本語での情報が限られ、アナリストカバレッジも上位20銘柄程度に集中している
外国人持株制限 メディア・公益事業・不動産(土地所有)など一部セクターでは外国人の保有比率に上限(多くは40%)がある
税金 配当に対する源泉徴収税(外国人は25〜30%)が発生。日比租税条約に基づく軽減税率の適用や、確定申告での外国税額控除の手続きが必要

リスクを抑えるポイント

  • 分散投資 :1銘柄に集中せず、複数セクター・複数銘柄に分散する
  • 少額から始める :フィリピン株は数千円から購入可能。まずは少額で値動きに慣れる
  • ETFの活用 :個別銘柄のリスクが気になる場合はETFで幅広く分散する
  • 長期目線 :新興国は短期的な変動が大きいため、5〜10年の長期目線で投資する

業界別おすすめ銘柄

ここからは、PSEi(フィリピン証券取引所指数)を構成する30銘柄を中心に、業界別の代表的な企業を紹介します。

銘柄一覧

銘柄名 ティッカー 業界 ひとこと特徴
Jollibee Foods JFC 外食 アジア最大級のレストランチェーン
Universal Robina URC 食品 スナック・飲料のトップメーカー
SM Investments SM コングロマリット フィリピン最大の財閥グループ
Ayala Corporation AC コングロマリット フィリピン最古の財閥、多角経営
San Miguel Corporation SMC コングロマリット 食品・エネルギー・インフラの巨人
BDO Unibank BDO 銀行 フィリピン最大の銀行
Bank of the Philippine Islands BPI 銀行 フィリピン最古の銀行、アヤラ系
SM Prime Holdings SMPH 不動産 東南アジア最大のモール運営企業
Ayala Land ALI 不動産 高級住宅・商業開発のトップ
PLDT TEL 通信 フィリピン最大の通信会社
Globe Telecom GLO 通信 第2位の通信会社、アヤラ系
Manila Electric(Meralco) MER 電力 フィリピン最大の電力配電会社
International Container Terminal Services ICT インフラ 世界有数の港湾運営企業

外食・食品セクター

Jollibee Foods Corporation(JFC)|フィリピンの国民的ファストフード

項目 内容
ティッカー JFC
業種 外食チェーン
主要ブランド Jollibee、Chowking、Greenwich、Red Ribbon、Smashburger など
2024年売上高 約2,699億ペソ(前年比+10.6%)
特徴 アジア最大級のレストラン企業。フィリピン国内ではマクドナルドを上回るシェアを持つ

フィリピン株といえば真っ先に名前が挙がる企業です。蜂のマスコット「ジョリビー」はフィリピン国民に愛され、フィリピン人が多い海外の都市にも積極的に出店しています。国際事業の米国上場(スピンオフ)を2027年後半までに計画しており、今後のグローバル展開にも注目です。

強み :圧倒的なブランド力、フィリピン国内での市場支配力、海外展開の加速

リスク :原材料費の上昇、海外事業の収益化に時間がかかる可能性

Universal Robina Corporation(URC)|フィリピンのスナック王

項目 内容
ティッカー URC
業種 食品・飲料
主要ブランド Jack 'n Jill、C2、Great Taste コーヒー など
特徴 ゴコンウェイ財閥(JG Summit)傘下。ASEAN 各国にも展開

フィリピンのスナック菓子・飲料市場でトップシェアを持つ食品メーカーです。ベトナム、タイ、ミャンマーなど ASEAN 各国にも事業を展開しており、フィリピンの人口増加と中間層拡大の恩恵を直接受けやすい銘柄です。


コングロマリット(財閥)セクター

フィリピン経済は少数の財閥グループが大きな影響力を持つのが特徴です。財閥の持株会社に投資することで、複数のセクターに間接的に分散投資する効果が得られます。

SM Investments Corporation(SM)|フィリピン最大の財閥

項目 内容
ティッカー SM
創業家 シー家(Henry Sy Sr. が創業)
主要グループ企業 SM Prime(不動産)、BDO Unibank(銀行)、SM Retail(小売)
特徴 小売・不動産・銀行を柱に、フィリピン経済の中核を担う

SM グループはフィリピン最大の財閥で、フィリピン国内に90、中国に9の計99のショッピングモールを展開する SM Prime、最大手銀行の BDO を傘下に持ちます。フィリピンの消費・不動産・金融の成長をまとめて取り込める銘柄です。

Ayala Corporation(AC)|フィリピン最古の名門財閥

項目 内容
ティッカー AC
創業家 ソベル・デ・アヤラ家
主要グループ企業 Ayala Land(不動産)、BPI(銀行)、Globe Telecom(通信)
時価総額 約3,184億ペソ
特徴 190年以上の歴史。不動産・銀行・通信に加え、再生可能エネルギーやデジタル分野にも積極投資

フィリピンで最も長い歴史を持つ財閥です。マカティ(フィリピンのビジネス中心地)の開発を手がけたことでも知られ、インフラ・デジタル変革への投資も進めています。

San Miguel Corporation(SMC)|食品からインフラまで

項目 内容
ティッカー SMC
主要事業 食品・飲料、石油精製(Petron)、エネルギー、インフラ
食品・飲料のシェア 約30%(2026年推定)
特徴 ビール「サンミゲル」で有名。近年はインフラ・エネルギーへの大規模投資で事業構成が大きく変化

もともとビール会社としてスタートしましたが、現在は高速道路、空港、発電所など大型インフラ事業が売上の大部分を占めています。フィリピンのインフラ整備の恩恵を直接受ける銘柄です。


銀行セクター

フィリピンの銀行セクターは、経済成長に伴う融資拡大と、銀行口座保有率の向上(金融包摂の進展)が成長ドライバーです。

BDO Unibank(BDO)|フィリピン最大の銀行

項目 内容
ティッカー BDO
業種 商業銀行
グループ SM グループ
特徴 総資産ベースでフィリピン最大。全国に1,600以上の支店を展開

SM グループ傘下の最大手銀行です。国内最大の支店網を持ち、リテール・法人ともに強い顧客基盤を有しています。

Bank of the Philippine Islands(BPI)|フィリピン最古の銀行

項目 内容
ティッカー BPI
業種 商業銀行
グループ アヤラグループ
特徴 1851年創業でフィリピン最古。デジタルバンキングでも先行

アヤラグループ傘下で、富裕層・中間層に強い顧客基盤を持つ老舗銀行です。デジタルバンキングへの投資にも積極的です。


不動産セクター

フィリピンの不動産セクターは、人口増加・都市化・BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)産業の拡大を背景に成長が続いています。

SM Prime Holdings(SMPH)|東南アジア最大のモール運営

項目 内容
ティッカー SMPH
業種 不動産開発・商業施設運営
特徴 フィリピン90店舗・中国9店舗の計99モールを展開(2026年4月時点)。2027年までに100モール達成を目指す

SM グループの不動産部門です。フィリピンではショッピングモールが生活の中心となっており、人口増加に伴い安定した成長が見込まれます。

Ayala Land(ALI)|高品質な街づくり

項目 内容
ティッカー ALI
業種 不動産開発
特徴 マカティ、BGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)など高品質な都市開発で知られる

アヤラグループの不動産部門で、フィリピンの高級不動産市場をリードしています。住宅・商業施設・オフィスを一体開発する「エステート」モデルが強みです。


通信セクター

フィリピンの通信市場は PLDT と Globe の2社による寡占状態です。スマートフォンの普及率上昇やデータ通信需要の拡大が成長を支えています。

PLDT Inc(TEL)|フィリピン最大の通信会社

項目 内容
ティッカー TEL
業種 通信
子会社 Smart Communications(携帯電話)
特徴 固定通信・モバイル通信ともにフィリピン最大。高配当銘柄としても注目

Globe Telecom(GLO)|デジタル化を推進

項目 内容
ティッカー GLO
業種 通信
グループ アヤラグループ
特徴 フィリピン第2位の通信会社。フィンテック(GCash)にも積極展開

Globe が展開するモバイル決済サービス GCash は、フィリピン最大の電子ウォレットに成長しており、金融包摂(銀行口座を持たない層へのサービス)の面からも注目されています。


電力・インフラセクター

Manila Electric Company / Meralco(MER)|フィリピン最大の電力配電

項目 内容
ティッカー MER
業種 電力配電
特徴 マニラ首都圏を中心にフィリピンの電力需要の約60%をカバー。安定配当銘柄

フィリピンの経済成長に伴う電力需要の増加を背景に、安定した収益が期待できるディフェンシブ銘柄です。

International Container Terminal Services(ICT)|世界をつなぐ港湾運営

項目 内容
ティッカー ICT
業種 港湾運営
特徴 世界20か国で34のターミナルを運営するグローバル企業。フィリピン発の多国籍企業として異色の存在

フィリピン株の中でも珍しい、グローバルに事業展開する企業です。世界の貿易量の拡大とともに成長が期待され、PSEi の中でも高いパフォーマンスを示しています。


初心者向けポートフォリオの考え方

フィリピン株に初めて投資する場合、以下のような組み合わせが参考になります。

パターンA:ETFで手軽に始める

配分 投資先 理由
100% EPHE(iShares MSCI Philippines ETF) 個別銘柄を選ばずにフィリピン市場全体に分散投資

パターンB:財閥株で間接分散

配分 投資先 理由
40% SM Investments(SM) 小売・不動産・銀行をカバー
30% Ayala Corporation(AC) 不動産・銀行・通信をカバー
30% San Miguel Corporation(SMC) 食品・エネルギー・インフラをカバー

パターンC:業界分散型

配分 投資先 理由
20% Jollibee Foods(JFC) 消費セクターの成長を取り込む
20% BDO Unibank(BDO) 金融セクターの成長を取り込む
20% SM Prime(SMPH) 不動産セクターの代表
20% PLDT(TEL) 通信セクター+高配当
20% Meralco(MER) ディフェンシブ+安定配当

PSEi(フィリピン証券取引所指数)について

項目 内容
構成銘柄数 30銘柄
リバランス 年2回(2月・8月)
過去最高値 約9,000ポイント(2018年)
2026年4月時点 約6,000ポイント前後

PSEi はフィリピンの代表的な株価指数で、時価総額と流動性の高い30銘柄で構成されています。2018年の高値から調整が続いていますが、裏を返せば割安な水準で投資を始められるタイミングとも言えます。

Welvioでの活用

Welvioを使えば、日本国内の資産配分を可視化し、投資計画の管理に役立てることができます。フィリピン株への投資を検討する際も、まずは国内資産の全体像を把握した上で、海外投資に回せる余裕資金を見極めましょう。

※情報は記事作成時点のものです
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