フリーキャッシュフロー利回り(FCF Yield) とは、企業が自由に使えるキャッシュフロー(FCF)を時価総額で割った比率で、株価に対してどれだけのキャッシュを生み出しているかを示す指標です。
FCF利回りの計算式
FCF利回り(%) = フリーキャッシュフロー ÷ 時価総額 × 100
または
FCF利回り(%) = 1株あたりFCF ÷ 株価 × 100
計算例
フリーキャッシュフロー: 200億円
時価総額: 4,000億円
FCF利回り = 200億 ÷ 4,000億 × 100 = 5.0%
FCF利回りの目安
| FCF利回り |
評価 |
| 8%以上 |
かなり割安の可能性 |
| 5〜8% |
割安圏 |
| 3〜5% |
適正水準 |
| 3%未満 |
割高の可能性、または成長期待が高い |
※ 業種や成長ステージによって水準は異なる
PERとの比較
| 指標 |
計算の基礎 |
特徴 |
| PER |
純利益 |
会計上の利益で評価 |
| FCF利回り |
フリーキャッシュフロー |
実際のキャッシュ創出力で評価 |
なぜFCF利回りが重要か
| 利点 |
説明 |
| 会計操作に強い |
減価償却や引当金など非現金項目の影響を排除 |
| キャッシュベース |
実際に企業が使える現金を反映 |
| 株主還元の原資 |
配当や自社株買いの余力がわかる |
| 企業間比較 |
減価償却方針が異なる企業同士も比較しやすい |
業種別の傾向
| 業種 |
FCF利回りの傾向 |
理由 |
| IT・ソフトウェア |
高い |
設備投資が少なくFCFが潤沢 |
| 製造業 |
中程度 |
設備投資が一定必要 |
| インフラ・公益 |
低い |
大規模な設備投資が必要 |
| 成長企業 |
低い〜マイナス |
成長投資にキャッシュを使用 |
活用場面
| 場面 |
使い方 |
| バリュー投資 |
FCF利回りが高い銘柄をスクリーニング |
| 配当の持続性チェック |
FCF利回り > 配当利回りなら配当余力あり |
| 割安度の比較 |
同業種内でFCF利回りの高い銘柄を発掘 |
| 投資回収期間の目安 |
FCF利回り5% → 約20年で投資回収 |
注意点
- FCFは年度によって変動が大きい場合があるため、複数年の平均で見る
- 成長企業はFCFが少なくても投資回収期待がある
- 一時的な資産売却によるFCF増加には注意
- FCFがマイナスの企業にはこの指標は使えない
Welvioでの活用
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